CO2排出量可視化SaaS「ファストカーボン」の提供を開始

バックキャストテクノロジー総合研究所は、会計データさえあればどんな企業でもサプライチェーンのCO2排出量をいつでも何度でも算定できるクラウドシステム「ファストカーボン」の提供を27日から開始致しました。気候変動や温室効果ガスに関する専門知識が全くない経理担当の方でも、CO2排出量の可視化を楽々できる画期的なツールです。

「会計データだけから」をより使いやすく

弊社はファストカーボンに先立ち、会計データだけからでも企業がサプライチェーンのCO2排出量をSCOPE1、SCOPE2、およびSCOPE3のカテゴリー別（上流部分、Cat.1～8）に分けて即座に算定できるツール（※）を2021年12月に発表しています。このクラウドシステムは、膨大な物量データの収集・入力といった手間を省けるという、他に類を見ない算定方式でビジネスモデル特許を取得するとともに、温室効果ガスの排出量算定に関する国際規格（ISO14064-3）に照らした妥当性について第三者機関からの確認も受けました。

ファストカーボンは、そうしたユニークさをそのままに、ユーザーインターフェースや算出結果の表示内容を抜本的にリニューアルしたものです。

「会計データだけから」はなぜ楽々？

事業活動でのCO2排出量は、「活動量」✕「排出原単位」で算出されます。

「活動量」は、事業活動のために消費したモノやサービスへの支出として表れ、個々の取引における具体的な支出額が勘定科目に仕訳されて、会計データに蓄積されていきます。こうした会計データは、規模の大小を問わず、あらゆる企業において決算や税務申告のため日々生成されているもので、使い慣れた会計ソフトから漏れなくいつでも簡単に出力できます。なので、そのために活動量のデータをわざわざ探し集めたり、一つひとつ入力したりする手間を大幅に省けます。

一方の「排出原単位」は、ファストカーボンのデータベースに内蔵されています。ユーザー企業様が会計データの仕訳で用いている勘定科目に見合った排出原単位をデータベースから探し、勘定科目と「紐づけ」しておけば、会計データが厖大であろうとも短時間のうちにCO2排出量を自動で算定できます。

この「紐づけ」は、初回の算定時には必須ですが、仕訳ルールが変更されない限り、2回目以降は不要です。なので、ファストカーボンを導入していただくことにより、最新の会計データに基づくCO2排出量をいつでも可視化できるようになります。

必要な一連の作業は、PCに接続したマウスを使ったコピー＆ペースト等の単純なものにほぼ限定し、全体の作業量もできるだけ減らすことで、どなたにも操作していただけることを心がけました。

 

弊社COOの伊藤大輔が大阪の公民連携プラットフォーム2周年記念イベントで商品発表

この日は、2050年に向けて脱炭素社会の構築を目指す公民連携ビジネスプラットフォーム「OSAKAゼロカーボン・スマートシティ・ファウンデーション」（略称：OZCaF）設立2周年記念フォーラムが大阪市内で開催され、登壇の機会を頂戴した弊社代表取締役副社長・COOの伊藤大輔が、ご来場のOZCaF会員約200名様を前にファストカーボンを紹介させていただきました。

• 「ファストファッション、ファストフードといった、手軽でありながら生活に欠かせないものとして選ばれたい」
• 「脱炭素で誰も置き去りにしない、という弊社のVISIONを、まさに実践するプロダクトです」

伊藤はこのCO2排出量可視化システムにかける思いの一端をこうした言葉でご説明しました。

国内総合電機メーカー財務会計部門の勤務経験があり、その後は自身が社長を務めた中小企業でCO2排出量算定の実務にも携わって、中小企業版SBT認定の取得までやり遂げた自身の経歴にも触れながら、ファストカーボンをとりわけ

• 脱炭素の入り口に立ったばかり
• 他社のCO2排出量可視化ツールに満足されていない
• 子会社や取引先にもCO2排出量を算定してほしいが、自社でお使いのツールは奨められない
• SCOPE3の特定の領域についての算定に時間がかかっているので、そこだけでも金額データから算定したい

という企業様にお使いいただきたいと強調し、最後は

• 「脱炭素という、大事な取り組みだからこそ、世界中の誰もにとって身近なものになるべきだ」

という一節を含む、ファストカーボンのプロダクト・ステートメントでしめくくりました。（プロダクト・ステートメントの全文は下記サイトからご覧いただけます）

 

■「ファストカーボン」商品紹介ページ
  　https://fast-carbon.com

 

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