東京都主催、脱炭素スタートアップによるピッチイベントで
バックキャストテクノロジー総合研究所(BCT総研)は11月14日、東京都が主催したスタートアップ企業のピッチイベント「DX社会実装プロジェクト~DX Startup Pitch~」に登壇企業として参加し、代表取締役副社長 兼 COO の伊藤大輔が、会計情報だけでもCO2排出量を即座に可視化できる弊社のクラウドサービス「ファストカーボン」について大企業の方々にご説明致しました。
(弊社COOの伊藤大輔によるプレゼン。クリックで開発コンセプトのスライドをご覧いただけます)
このイベントは、デジタル・トランスフォーメーションに資する商品やサービスを開発・提供しているスタートアップ・ベンチャーと大企業とのマッチング機会として、テーマを替えながらシリーズで開催されています。
今回のテーマは「カーボンニュートラル」で、登壇希望社の中から有識者による審査も経て選ばれた5社が、脱炭素に向けた行動変容につながるアプリやSaaSを紹介しました。
気候変動による影響は枚挙にいとまがなくなっている昨今、事の重大さについては認知がじわじわと進んでいるものの、「脱炭素って何だか難しそう」「コストも含め負担でしかなく辛いもの」といった固定観念は未だ根強いものがあります。この日は、そんな状況に一石を投じるユニークさが光るプロダクトが揃ったイベントになりました。
会計情報からの可視化で全体像を手早く → 排出貢献度「大」の事業活動に絞って深掘
弊社のピッチでは、大企業でのファストカーボンの導入事例として、
- 素材メーカー様(東証プライム上場、売上高:1,000億円台、従業員数:1,000人以上、拠点数:国内外に30社以上、グループ会社:20社以上)
……スコープ3のうちカテゴリー6(出張)とカテゴリー7(通勤)を会計データによりファストカーボンで算定し、劇的に省力化 - 商社系物流子会社様(売上高:200億円台、従業員数:約500人、拠点数:国内外に20以上、グループ会社:2社)
……親会社からの要請によるCO2排出量の可視化を、スコープ1、スコープ2、スコープ3のカテゴリー1~8まで、ファストカーボンで会計データから手早く
をご紹介しながら、
- 全体のCO2排出量への削減貢献度が「小」の事業活動(※)の排出量可視化に、削減貢献度「大」の事業活動と同じ手間をかけていては大変
※)例:カテゴリー1における事務用品などの消耗品調達
スコープ3のカテゴリー6(出張)
スコープ3のカテゴリー7(通勤) - 会計データだけによってCO2排出量の全体像を手早くつかみ、削減貢献度「大」の事業活動に絞って物量データで深掘するのが合理的
――といったご提案を致しました。
ファストカーボンは、会計データだけからのCO2排出量算定とともに、物量データによるCO2排出量算定にも対応しています。
会計データだけからスコープ3上流までのCO2排出量を即座に算定できる算定方式は、ファストカーボンだけの特許です。
CO2排出量可視化への関心の高まりを実感
(ピッチ会後のネットワーキングタイムでの実演デモの様子)
ピッチ会終了後のネットワーキングタイムには、弊社のコーナーにもグローバル大企業、機関投資家、金融機関、学究機関などから多くの方々がお集まりくださいました。
カーボンニュートラルの分野の中でも、とりわけCO2排出量可視化に関しては、企業規模の大小を問わず、皆様お悩みを抱えていらっしゃることが窺われます。
手間・専門性・コストといった、CO2排出量の可視化に伴いがちなペイン(痛み)を軽減し、可視化の先にある「削減」にこそ、限りある経営資源をお使いいただく。そのためにも、「脱炭素で誰も置き去りにしない」というビジョンの実現に一層邁進しなければと、思いを新たにした次第です。