【年頭所感】謹んで新春のご挨拶を申し上げます

取締役社長 傘木 和俊

明けましておめでとうございます。

昨年は、継続するコロナ禍に加え、ロシアのウクライナ侵略等によるエネルギー・資源の高騰から、経済社会活動が大きく制約を受けた年でした。そんな中にあっても11月にエジプトで開催されたCOP27においては「損失と損害」に係る基金の設立が合意され、先進国の温室効果ガス削減に向けた役割が一層拡大されました。国連は、各国が地球温暖化対策を強化しなければ、今世紀末には地球の平均気温が2.8℃上昇すると報告しています。このことは、これまで以上の対策を求められることはもちろん、一人ひとりの心がけが益々重要になっていることも示唆しています。

さて本年は、これまで厚生労働省や内閣府にまたがっていた子ども関連部局を4月に統合し、新しい省庁「こども家庭庁」が発足します。子どもを中心に据えた子供・子育て環境の改善、場所を問わない柔軟な働き方を通じて、活力ある地方創生の推進が期待されます。10月からは消費税の仕入税額控除の方式として「適格請求書等保存方式」、いわゆる「インボイス制度」も開始される予定です。

このような新たな社会制度の変化にあっても、温暖化対策は後退できない状況にあることは論を待ちません。今年アラブ首長国連邦(UAE)で開催予定のCOP28では、更に野心的な目標とその具体策が提示されることも容易に想像できます。

BCT総研としましては、環進帳及び未来レシピ等を活用し、本年においても「サスティナブル5Ps」を企業理念に掲げ、地域の金融機関、自治体等との連携を更に深化・醸成しつつ、モノづくりや観光といった様々な企業様の脱炭素化支援を通じた企業価値の向上や、個人が環境を意識し、やさしい行動変容を促すような取り組みも含め、持続可能な地域社会や企業活動に貢献して参りたいと存じます。

本年は兎年にふさわしく関係者の皆様とともに大きく飛躍する年となりますよう、引き続きのご支援・ご指導を心よりお願い申し上げます。

顧問 古川 柳蔵

明けましておめでとうございます。

昨年は新たに志の高い多くの人と出会うことができました。毎年、自然環境が変化していることや、生物多様性の劣化に対する心配の声がますます大きく聞こえてくるようになり、自然環境や社会の変化を感じるようになりましたが、一方で、地球規模の気候変動に関心が高い若者も増え、多くの人の地球環境問題に関する基礎知識の質の向上や社会変革の兆しを実感しております。

かけがえのない時間、余人をもって代えがたき人、経済的価値に換算できない物事が意識されるようになってきました。心豊かな暮らしとは何か、その実現のために我が社はどのように貢献できるのか、我が地域はどのように貢献できるのか、そして、自分自身はどのように貢献できるのか、考える人が増えてきました。

今年はバックキャストテクノロジー総合研究所として、未来のありたい姿、ありたいライフスタイル、それを実現するためのビジネスや政策について広く情報発信を行い、社会変革へ一石を投じることができればと考えております。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

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