2023年3月・5月【環進帳】係数更新およびバージョンアップのお知らせ

最新版の電力排出係数やエネルギー価格平均値が公表されたことに伴って、環進帳の係数を更新いたしました(都市ガス以外は3月末、都市ガス・LPガスは5月上旬に更新)。 
また、ユーザーの皆様のご要望やご意見を踏まえて、設定科目の更新、環進帳機能の拡充等を実施しました。

1. 係数・単価の更新・修正

更新された係数
電力等の排出係数、エネルギー系の単価※。
※出典:LPガス単価は日本LPガス協会、それ以外のエネルギー単価は新電力ネット、水道料金は総務省

修正された物量係数
「旅費交通費/ 国内出張/ 車両/ 自家輸送(旅客自動車)」の物量係数を修正しました。
現在3EIDベースの係数ですが、環境省推奨のIDEA係数の方が実態に近いため。

2. 設定科目の更新

  • 科目群名の「設備」を「固定資産」に変更し、その下に、減価償却対象のソフトウェア科目を追加しました。
  • 不動産の賃借料について、水道光熱費込みの賃借料と、水道光熱費別の賃借料に分けました。
    これにより、水道光熱費込みの賃借料であっても賃借物件からのScope1/2が算出され、SBT申請条件を満たすことができます。
  • 5月の更新では、料理用の固形燃料とカセットボンベの科目を新規に設定しました。

3. 上記更新に伴うユーザー様の対応

  • 不動産の賃借料について、これまでに設定されていた方は、水道光熱費別の賃借料として設定されます。賃借料が水道光熱費込みである場合には、設定の修正をお願いします。
  • 本更新に伴って、「環進帳Ver. 2.2」となりますので、御注意ください。

4. 機能の拡充等

結果データ出力
Premium版にCO2排出量算出結果(科目別)および環進帳との紐づけ設定内容をエクセルでダウンロードできる機能*1を追加しました。

「その他の内訳」表示
CO2排出量の多い科目等で上位6位以下は「その他」に集計されるのみでしたが、「その他」の内訳を科目ごとに表示させる機能*2を追加しました。

使用量・数量と金額の両方を入力した場合の不一致アラーム
使用量・数量から算出されたCO2排出量と、金額から算出されたCO2排出量を比較し、乖離がある場合に「注意喚起アラーム1」を表示。
使用量・数量と金額の両方の入力があるが、月によってはどちらかの入力が欠けている場合に「注意喚起アラーム2」を表示します。
Premium版ではこれらアラームを自動でダウンロード。

金額や使用量・数量に数字以外の文字・記号が存在する場合のアラーム
アップロードされたデータ中にこのようなものが混じっていた場合、「入力エラーアラーム」を表示します。
Premium版ではこのアラームが自動でダウンロードされ、該当する行番号も特定できます。

背景色の変更
緑背景を白背景に変更しました。


*1 データ出力ダウンロードイメージ

データ出力ダウンロードイメージ CO2データ データ出力ダウンロードイメージ 科目紐づけ表


*2
その他の内訳表示イメージ

「その他の内訳」表示イメージ